OFF SIDE バックナンバー         2005 10月分



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思えば遠くに・・・2  10.28

74年ワールドカップ西ドイツ大会、優勝メンバーその後の人生・・・
(詳細はスポルティーバ誌でどうぞ)

もし街で遭遇してもすぐ分かるのは、ベッケンバウワー、マイヤー、フォクツ、オベラートの4人。
2度見するのが、ブライトナー、ヘーネス、グラボウスキー、ミュラーの4人。
完璧、通り過ぎるのが、シュヴァルツェンベック、ボンホフ、ヘルツェンバインの3人。

4−4−3 じゃん! \(^o^)/

決勝ゴールをアシストしたボンホフは、いちばん若いのに総白髪(総銀髪?)で短髪なもんで、
写真で見るかぎり、人の良さそうなオジさんにしか見えない。(いいオトコにゃ変わりないが)

武骨なドイツ男そのものだったシュヴァルツェンベックは、文房具屋のおっさんになっている^^
これがまた、いい顔で微笑んでいるだな、店先で(笑)

そしてもうひとり、“元祖シミュレーション男”ことヘルツェンバインはといえば・・・
・・・・・・ゴルバチョフにしか見えない^^

で、そのあまりにも有名なダイビング説について、ご本人は

「30年、その質問ばっかりだ(笑) 日本からわざわざ同じことを聞きに来るなんてご苦労なことだけど、あれは、間違いなくファウルだったよ」


そーか、もう30年もねぇ・・・・・・泣ける。


30年前のファイナルを振り返って、決勝ゴールを決めたコンビのお言葉をどうぞ・・・

ライナー・ボンホフ、セッド
 
「何がなんだかわからないうちに先制されたんだ。
オランダはなんて素敵なサッカーをするんだろうって、しばらく見とれてしまったよね。
あんなサッカーをするチームにはとてもかなわないと思った」

ゲルト・ミュラー、セッド

「サッカー人生で最高のゴール。これですべての重荷から開放されると思ったね。
だからあの試合を最後に代表からは引退したんだ」

大好きだった西ドイツチームは、全員健在だ。
そして全員が、来年の自国優勝を信じている。



思えば遠くに・・・  10.27

ワールドカップの優勝メンバーを空で言えるのは・・・・・・
(言えたからどーした! ってはなしですが)

66年のイングランドは無理。 バンクス、ふたりのボビーと、あとハーストぐらい。
70年のブラジルは完璧。 時々ブリトとエベラウドを忘れるけど。

74年は優勝も準優勝もOK!
78年もスラスラと・・・。

82年は・・・イタリアかぁ、うーん、右サイドとツートップのもひとりが出てこないぞ。
86年はマラドーナとブルチャガだけ覚えていればいいし・・・(笑)

90年はドイツ・・・・・・まだ西ドイツだっけ? コラコラ  ま、ほぼ言えるな。
94年のセレソンもOK! ちゅーか、セレソンは毎回大丈夫、たぶん。

98年・・・最近だぞ、これは。 フランスはFWが・・・ピンとこない。 わが代表はさすがにね。
02年はと・・・エコパ行ってるし^^ セレソンだし。

というわけで、完璧なのは70年代だけか・・・
脳ミソも柔軟でした、あのころ。

で本題は、スポルティーバ誌が“74年西ドイツ大会優勝メンバーその後”
という感涙ものの特集をしていて・・・・・・次回につづく

・・・・・・イントロで終わりました^^



Shame on you!  10.17

マイケル・ムーアがアカデミー賞を手に、ブッシュに投げかけた「恥を知れ!」
ジーコもゆでダコ状態で、ラトビアの“恥知らず”をののしっていました。

その試合・・・

大丈夫か? 稲本と高原

稲本はクラブから戦力外通告を受けたらしい・・・。
確かに、あのパフォーマンスじゃプレミアはキツい。
ボランチがトロトロ歩いてるようじゃ、ハナシにならない。

高原はヘタになったのか?
進歩ってもんが感じられない。相変わらずトラップがデカすぎるのも気になる。
あれじゃ、ブンデスリーガはキツい。

大丈夫か? 代表

小野と久保にはケガが付いてまわる。
中田浩二には、致命的なミスが付いてくる・・・。

ナカータと俊輔が文字通り生命線だ。
ここを分断されると、ダルマさんが転びまくる。
今のところ、このふたりに変わりうる存在は皆無だ。

うーーーん、ちょっと心配ですー。



ハネヘムの妻  10.13

ここんとこ、PKの話題でもちきりだ・・・

この前、クロアチアの監督が、スウェーデン戦のPKを正視することができず、
ピッチに背を向けていたのを見て、思い出したシーンがある。

・ヨハン“人間じゃねぇ”ニースケンスのPK

74年のワールドカップ決勝、西ドイツ対オランダ戦、開始直後の有名なPKだ。
クライフが倒されるまで、西ドイツが一度もボールに触れなかった、というヤツね。
キッカーはニースケンス。男の中の男だ(パサレラ談)。

ニーちゃんは、ど真ん中にたたき込んだ。
・・・人間じゃないすよ、あのひと^^

・その時、妻は?!

その時、観客席の中にカメラが入っていて、オランダ選手の奥様連が陣取るいっかくを、
レポートしていた。 (後からのニュース映像で知ったんだけどね)

で、“サッカー選手の妻”といえば、容姿端麗、モデル並みの美貌、というのが相場だ。
たしかに、そこにいた奥様連中も、みなさんとてもかわいらしい美人ぞろいだった。

クライフが倒された瞬間から、そりゃあもう大騒ぎ(笑)
ワーワー、キャーキャー手を取り合い抱き合い、早くも優勝したかのようだ。

でも、カメラはただひとり様子が違う奥様を映し出す。
モデル風の美人とは違って、パンチが効いた顔つきの、群れの女ボス、といったテイだ。

・ファン・ハネヘム/異能のモンスター

後で分かったんだけど、それがファン・ハネヘムの奥さんだった。
ハネヘム本人もゴツいけど、奥さんもゴツかった(笑)
ところが、この断トツでゴツいハネヘムの妻は、PKを見ていられないのだ!

ひとりだけ後ろを向いて身をかがめ、手を合わせて祈る。振り返れない。
そしてゴール!奥様たちの狂喜乱舞に初めて振り向き、泣き笑い顔になる・・・。
・・・なんて素敵な人だろう。

オレがハネヘムを好きになったのは、奥さんの功績がデカい^^



エトオの反撃  10.13

ウォメとエトオがやり合っているみたいだ。
ただ、メディアにとって格好のネタだから、よっぽど注意して見ないとね。

■エトオの言い分

 「ウォメが近づいてきて、『ゴールできそうな気がする』と言ったのでゆずった」

■ウォメの言い分
 
 「エトオはボールを持っていたが、前に出ようとはしなかった。
  誰も蹴ろうとしなかったので、仕方なく私がいった」

ウォメは家族の安全を当局に依頼したそうだ。



ウォメの悲劇  10.11

エスコバルのことを書いたら・・・
はやくもウォメの周辺で、ロクでもないことが起こっている。

ウォメは少しも悪くない。
むしろ、自ら蹴ることを志願した勇気をホメ称え、なおかつ感服する。

・・・あんたはエライ!

ホントの悲劇が起こらないことを祈る。
だって、ボールがポストを叩いた時点で、ウォメは少し死んだんだから・・・。



野獣死すべし  10.08

マジすか?
エスコバル射殺犯が、もう出所ってのは!
94年のワールドカップだったから、10年そこそこで・・・。

模範囚だから、というのが理由らしいが、実際の刑期は43年あったという。

エスコバルの父親は激怒し
「コロンビアに正義はない!」と語ったそうだ。


エスコバルオレもエスコバルは好きな選手だった。

大柄なディフェンスのわりに、技術もインテリジェンスも兼ね備えていた。

少なくとも、最初から「テメ、削ってやるぜ」というタイプの選手ではなかった。

イギータやバルデラマと共に、
コロンビアを代表する優秀な選手だった。

オウンゴールをした時の
彼の顔をよく憶えている。

それは悲しそうな目をしていた。

あの顔を見て、“殺してやる”と考えるヤツがいるなら、そんなもん昆虫以下だ。
その上、信じられないことに、実際に実行に移す人間がいるというのは・・・

サッカー選手が絶対してはいけない死に方だ。
エスコバルを忘れてはいけない。



スピード  10.03

バルサ対サラゴサを観る。

0−2とされたバルサが、結局追いついた試合だ。
同点ゴールは、エトオの瞬間移動がもたらした。
ディフェンスとキーパーの間に、ほんのわずかな躊躇が生まれた瞬間、風のようにエトオが駆け抜けていった。

ゴール裏のカメラで見ると、テレビ画面の右から左へと、異様に速い何かが横切っていった、としか認識できないほどだ。
全盛期のコント55号の欽ちゃんみたいだ・・・ふるっ^^

そんなエトオのスピードも凄いが・・・

リオネル・メッシのパス・スピードはもっと凄かった。
あのラーションがトラップをミスったくらい、容赦のない速さだ。 
オイ、このくらい止めなよ、ってね。

チームで一番の若造が、一番のベテランに出すパスじゃない・・・
というのが日本人のメンタリティーかもしれない。(だいぶ変わりつつあるが)
で、それが日本の大きな弱点であることは間違いない。

代表の試合で、時として“タルい”時間帯があるのは、
パス・スピードによるところがデカい。
あるいは、パスのスピードにメリ・ハリがない、というべきか。

守備を固めまくるサラゴサ・ディフェンスの中央を、光速のパス回しで突破していくバルサのアタックは爽快だ。
“攻めあぐねる”なんて言葉は存在しないかのようだ。

にしても、ラーションのヘディングの強さといったら・・・。
あのタッパで、あの10円ハゲでねぇ・・・ハゲ、カンケーねーか。



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